国土環境モニタリング

MODISセンサが捉えた北朝鮮の森林火災(2005年(平成17年)5月)

2005年(平成17年)5月、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)東南部で発生した森林火災の様子を米国航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星AquaとTerraの搭載センサMODIS(モディス)が捉えました。以下に観測した画像と読み取れた内容について紹介します。

(*ここに示します成果は東海大学との共同研究により得られた成果です。)

全体画像

北朝鮮の森林火災、Aqua/MODIS、2005年5月4日

5月4日13時(日本時間)の画像です。北朝鮮東南部で発生した森林火災の煙が日本海南部を経て、能登半島等、日本まで延びている様子が捉えられています。

諸元
センサ:Aqua/MODIS、RGB=バンド1(620-670nm)、バンド4(545-565nm)、バンド3(459-479nm)

森林火災の時間変化

5月2日

北朝鮮南東部にて、始めて森林火災と思われる現象を捉えています。ハムフン(咸興)の北西部とウォンサン(元山)の南西部に南東にたなびく煙が見えます。

諸元
センサ:Terra/MODIS、撮影日:2005年5月2日11時43分、RGB=143
北朝鮮の森林火災、Terra/MODIS、2005年5月2日 北朝鮮の森林火災、2005年5月2日

5月3日

5月2日には、少しだった煙の筋が多くなり、ハムフン(咸興)の西部の山岳部の北から南に至る韓国との軍事境界線付近まで燃焼を示す地域と西にたなびく煙が見えます。

諸元
センサ:Aqua/MODIS、撮影日:2005年5月3日13時59分、RGB=143
北朝鮮の森林火災、Aqua/MODIS、2005年5月3日 北朝鮮の森林火災、2005年5月3日

5月4日

5月3日に比べ、やや内陸部でも煙の地域が広がっています。ピョンヤン(平譲)の西部約50kmまでも煙が広がっています。風が弱いせいか筋状にはたなびかない状態です。

諸元
センサ:Terra/MODIS、撮影日:2005年5月4日11時30分、RGB=143
北朝鮮の森林火災、Terra/MODIS、2005年5月4日 北朝鮮の森林火災、2005年5月4日

森林火災の時間変化(高温の燃焼部)

MODISの短波長赤外バンド(この画像ではバンド7)を赤色に置いてカラー合成すると火災で焼けた場所が赤色になります。

諸元
センサ:Terra/MODIS、RGB=バンド7(2105-2155nm)、バンド6(1628-1652nm)、バンド1(620-670nm)

5月2日

ハムフン(咸興)とウォンサン(元山)付近を拡大した画像です。ハムフン(咸興)の北約20kmに燃焼部が認識できます。

諸元
センサ:Terra/MODIS、撮影日:2005年5月2日11時43分、RGB=761
北朝鮮の森林火災(高温の燃焼部)、Terra/MODIS 2005年5月2日 北朝鮮の森林火災(高温の燃焼部)、2005年5月2日

5月3日

燃焼部の範囲は拡大し、ハムフン(咸興)の北西及び北東に燃焼部が複数見えます。

諸元
センサ:Terra/MODIS、撮影日:2005年5月3日10時47分、RGB=761
北朝鮮の森林火災(高温の燃焼部)、Terra/MODIS、2005年5月3日 北朝鮮の森林火災(高温の燃焼部)、2005年5月3日

5月4日

5月3日に比べ、さらに火災は拡大し、ハムフン(咸興)の燃焼部が南西方向に広がったことが確認できます。

諸元
センサ:Terra/MODIS、撮影日:2005年5月4日11時30分、RGB=761
北朝鮮の森林火災(高温の燃焼部)、Terra/MODIS、2005年5月4日 北朝鮮の森林火災(高温の燃焼部)、2005年5月4日

なお、5月4日以降は雲で覆われている日が多く、良い画像が取得されませんでしたが、条件の良い5月15日の撮影画像では燃焼部や煙が認められるず森林火災は終了したとみなされます。

問い合わせ先

 国土地理院応用地理部環境地理課
   国土環境モニタリング担当まで
     Tel:029-864-6924
     E-mail:eodas001@gsi.go.jp

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