
1.概要
国土地理院では、米国の地球観測衛星TerraのMODISセンサーによる空間分解能250mの植生指標(NDVI)データを2004年4月から現在まで作成・提供しています。この土地被覆分類図は、2008年1月~12月までの250m植生指標データを基に作成したものです。例えば、一年を通して植生指標値の小さい部分は植生に乏しい市街地や火山地域、高山地域であることや、一年を通して植生指標値が大きい部分は森林地域であること、さらに植生指標値の季節変化パターンから畑や水田などが区分できます。
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使用したデータ
(1)Terra/MODISによる250m植生指標データ:2008年1月~12月の旬別コンポジットデータ、全36シーン
(2)数値地図50mメッシュ(標高):全国
2.作成方法
年間36シーンの植生指標データに、ノイズ(主に雲の影響)軽減処理を施し、クラスタリング法による教師無し分類を行いました。分類項目は、気候差を考慮して全国を6地域(北海道東部・北海道西部・東日本太平洋側・東日本日本海側・中部日本・西日本)に分割した上で、森林、草地、畑、水田、都市・裸地、水部の6項目としました。
ただし、耕作限界標高以上と考えられる高地での畑・水田に分類された箇所については、50mメッシュ標高データを利用して草地へ再分類する補正を行いました。
3.精度検証
分類結果の精度検証を、全国に24’ごとにメッシュ状に発生させた検証点238点において実施しました。総合精度は87%であり、個々の分類ごとには次のような結果となりました。

(注意事項)
もともとの衛星データの幾何精度が最大2画素あるため、土地利用・植生状況の細分された地域では、精度が低くなる傾向があります。例えば、草地における正解率が低いのは、主に草地と森林の境界部で誤分類とされたものです。畑における正解率の低さについても、畑とよく似た植生指標パターンを持つ草地・水田の周辺や、都市郊外のような畑を含んださまざまな土地利用が混在する地域などで誤分類と判断されたものと考えられます。
また、水部を含む画素では、植生指標値が小さくなる傾向があるため、結果として都市・裸地へと分類されている場合があります。
※解析処理には、国土地理院と東海大学との共同研究の成果により得られたTerra/MODISデータを使用しました。