各地の火山地形画像
岩手山の地形
火山基本図データファイルの10mメッシュDEMから作成した陰影図
以下の画像は、1万分1火山基本図の等高線データから作成した10mメッシュDEMを利用しています。2万5千分1地形図の等高線から作成したDEMと比べ、さらに詳細な画像が可能となっています。
雌阿寒岳は阿寒湖の南西に位置する火山群で、山麓にはオンネトーや雌阿寒温泉があります。最近では1988年に小噴火しています。この画像では、雌阿寒岳山頂から北麓に向かって流れた溶岩流や、火口の地形がよく分かります。
秋田駒ヶ岳は岩手・秋田県境に位置し、山麓には国見温泉・田沢湖高原温泉があります。この画像では頂上の2つのカルデラ地形がよくわかります。北側のカルデラは、形成後噴出した男女岳などでほとんど埋められています。南側のカルデラには、女岳・小岳が形成されています。これらは火砕丘です。最近では1970~71年に噴火し、女岳山頂から西方に溶岩流が流下しました。
鳥海山は秋田・山形県境の日本海寄りに位置し、東北随一の大成層火山です。東側の斜面には溶岩流地形がよく残っています。地形として最も目を引くのは、頂上部から北側に向けて開いた馬蹄型のカルデラです。これは、2600年前に山頂部が大崩壊して生じた地形であり、崩れ落ちた山体は岩屑なだれとして流下しました。馬蹄型カルデラの内部には、その後噴出した多数の溶岩流が見られます。
那須岳は栃木県北部に位置し、山麓には温泉も多く湧出しています。那須岳は、南北に連なった朝日岳・茶臼岳等の峰々の総称で、茶臼岳が活火山です。
蔵王山は宮城・山形県境に位置し、熊野岳・刈田岳・地蔵山などの総称です。有史時代も活発に活動しており、最近では1940年に小噴火しています。この画像からは、なだらかな山体と、山頂付近のカルデラ地形が激しく浸食されている様子、その内部に出来た御釜火口の様子がよく分かります。
安達太良山は福島県中北部に位置する成層火山です。厚い溶岩流が作るごつごつした山容が特徴で、頂部には沼ノ平火口があります。箕輪山、鉄山、安達太良山、和尚山の峰々が南北に連なっています。最近では1900年に噴火しています。また、火山ガスによる被害も起きています。
三宅島は伊豆諸島の一つであり、島全体が一つの活火山です。この画像からは、多様な火山地形が観察できます。まず、北~北西にかけて山の中腹に弧を描く古いカルデラ、その中に形成された新しい時期のカルデラが目立ちます。山腹には放射状に配列した火口列がいくつか見られます。最も新しい南西麓の火口列は、1983年の噴火によるもので、溶岩流を噴出して海岸の阿古集落を埋めるなどの被害を及ぼしています。海岸沿いには、大路池、新澪池等、ぽっかりと口を開けた大きな火口がいくつか見られます。これは、高温のマグマが水と触れて爆発することによって形成されたものです。
三宅島の噴火活動はかなり周期的であり、近年では1940年・1962年・1983年に噴火しています。
鶴見岳・由布岳は別府市の西方に位置します。東側が鶴見岳、少し離れて西側が由布岳で、鶴見岳の東麓には別府温泉、由布岳の南西麓には湯布院温泉があります。この画像から、鶴見岳・由布岳の山麓を取り巻く溶岩ドームや、鶴見岳の東側斜面の侵食・崩壊が進んでいる様子がわかります。
山麓を通っている線状のものは、大分自動車道の切土及び盛土の人工地形です。また、鶴見岳の東麓には、ゴルフ場の平坦地がなまこ状に連なっているのが見えます。
くじゅう連山は大分県・熊本県に位置し、20以上の火山の集合です。最近では1995年に噴火し、火山灰を噴出しています。この画像からは、溶岩ドーム(画像右上の黒岳等)・溶岩流・火口の地形がよくわかります。
霧島山は、宮崎・鹿児島県境にまたがる二十数個の火山群の総称です。代表的な山は、鹿児島県・宮崎両県の最高峰である韓国岳、信仰の対象である高千穂峰、1991年に火山灰を噴出した新燃岳、有史時代を通して活動している御鉢など、なだらかな円錐状の山体をしています。また、頂上に山体の割に大きな火口を持つ火山が多いのも特徴です。火口湖が多数存在し、美しい景観を作っています。








