活断層とは、最近数10万年間に、おおむね千年から数万年の間隔で繰り返し動いてきた跡が地形に現れ、今後も活動を繰り返すと考えられる断層です。活断層は断層運動の変位様式によって下の4つの基本タイプに整理できます。また、変位が軟らかい地層内で拡散した場合には、地表に段差ではなく、たわみとして現れる場合があり、これを撓曲(とうきょく)と呼びます。
活断層はその活動の累積により特徴的な断層変位地形を形成します。断層変位地形を探すためには空中写真判読が有効です。


坂下町付近の木曽川右岸には、写真で見えるように、数段の河岸段丘が発達しています。各段丘面の境にある低い崖の大部分は、河川の側方侵食によって作られた段丘崖と考えられます。しかし、写真中央の町を通る北西―南東方向に走る崖(図のA-B)は川によって作られた段丘崖ではありません。Sg、Tb、Sk、Sh、記号をつけた段丘面が断層崖を挟んで両側にあり、断層によって切られ、段差を形成したものです。また、この写真では上下運動による変位が目に付きますが、上下変位の5倍もの横ずれ変位があったことも明らかにされています。鉄道と断層線の交わっているところからやや左側の段丘崖が左にずれています。2万5千年の間に繰り返された断層活動で80m以上も横ずれしていることが、現地調査で明らかになっています。段丘形成の年代を測定することと、その間のずれの大きさから、単位年あたりの変位量を計算し、活断層の活動度をあらわすことができます。