地球地図(GLOBAL MAP)

Global Mapping Newsletter 第17号

第7回地球地図国際運営委員会会合

第7回地球地図国際運営委員会会合

第7回地球地図国際運営委員会会合(ISCGM-7)は2000年3月16日、南アフリカ、ケープタウンのホテル・プレジデントにおいて第4回GSDI会議に引き続き開催されました。本会合の主催者は南アフリカ土地測量局です。地球地図へより多くの国が参加できるよう、本会合はISCGM委員以外にも開放されました。本会合には29ヶ国から56名が参加しました。

会合の最初にジョン・E・エステス教授が本委員会の委員長に再選され、オーストラリア、AUSLIGのピーター・ホランド氏が、来る5月に公職から引退するマレーシアのマジッド氏の後任として副委員長に任命されました。事務局長に秋山實、事務局次長に村上広史がそれぞれ再任されました。国際地図学協会副会長のミラン・コネクニー博士がマイケル・ウッド教授に代わり新顧問として紹介されました。紹介された新委員は、ケニアのA.K.ジュキ氏の後任のハガイ・ニャポラ氏と、本会合を主催した南アフリカのデレク・クラーク氏でした。紹介された新オブザーバーは、カナダ国防省のデビッド・マッケラー氏と、CEOS代表のマイク・クラーク氏でした。 

西暦2000年は、地球地図プログラムの第I期の目標年と考えられています。地球地図バージョン1.0は2000年11月までに整備される見込みで、記念のフォーラムが2000年11月28日〜30日、広島で開催される予定です。データ政策の問題と第II期の戦略に関して緊急に意思決定が必要であることが確認されました。これに関連し、現在のワーキンググループが、より実際的に活発に取り組むよう再編成されました。カナダのボブ・オニール博士が責任者である戦略計画に関するワーキンググループ1は第II期の戦略計画の作業を委嘱され、2000年11月の広島でのフォーラムもしくは2001年5月の第8回会合での報告が期待されます。また、委員の見直しが行われ再編成されました。オーストラリアのアラン・スウィフト氏が責任者である仕様に関するワーキンググループ2の活動は停止し、仕様の維持の責任を負う専門家グループが現在のワーキンググループの委員を中心に結成される予定です。MEGRINのクラウド・ルゼ氏が責任者であるデータ政策に関するワーキンググループ3は地球地図バージョン1.0の商業利用での法的位置づけに関する作業を委嘱されました。委員は地域の代表を含めるよう再編成されました。その他、産業界の代表者が職権上の資格で参加する諮問的立場の産業ワーキンググループの設立が提案され、第8回会合で正式に決定される予定です。このグループはデータ政策や仕様等に関し産業界の必要条件について意見を述べることが期待され、その意見は地球地図の枠組みに反映されるでしょう。

国連地図部やその国連地理データベースプロジェクトとの新たな協力が、取り組み上の重複を避け情報交換を行うために確立されました。

第8回会合は2001年5月25日にコロンビアのカルタヘナで第5回GSDI会合と関連しコロンビアのIGACの主催で開催される予定です。

南アフリカ、ケープタウンにおける第4回全地球空間データ基盤会議の報告

第4回全地球空間データ基盤会議(GSDI4)は2000年3月13日〜15日、南アフリカ、ケープタウンで開催されました。本会議は南アフリカの国家地図作成機関である測量地図局が主催しました。本会議には38ヶ国から181名が参加しました。本会議が支持を得たことは、これまでのGSDI会議の平均参加者が60名から100名であったことを考えると非常に勇気づけられます。このように多くの参加が得られた理由は、GSDI運営委員会事務局の会議に関する精力的なマーケティング、会議の会場が美しい場所であったことの両方が考えられます。

ケープタウンは、アフリカ諸国のGSDIへの参加を促すために、特にGSDI 4の会場として選ばれました。これはアフリカの14ヶ国から102名の代表が(その内、76名が南アフリカより)参加したことにより成功しました。本会議の主題も、ことに本会議がアフリカで初めて開催されたので、「台頭する国、地域を引き込む」と決定されました。

技術プログラムは、カナダのデビッド・コールマンとオーストラリアのデビッド・ロバートソンを責任者とするチームにより立派にまとめられました。(GSDIで初めての)論文募集の反応は素晴らしいプログラムへの出発点でした。本会議は、ワーキンググループの作業の報告やSDIの商業的事例についての展望研究報告などGSDIの「業務」の再検討から始まりました。これに続き、ハーラン・オンスルド教授による全世界の国家空間基盤の最新の状況と、データやデータの共有の適法性に関する課題の考察についての挑戦に関する基調講演が行われました。これに対してアフリカにおけるSDI活動の展望について質疑応答が行われました。

2日目は、技術戦略と考察、方向づけ、政策と制度的な問題、事例研究に関して23の論文発表が行われました。これらのセッションのなかで発表されたSDIクックブック(SDI実施ガイド)はすべてに対して最も光明を与え、GSDIによりなされている進歩を表すものでした。GSDI、地球地図、ディジタル・アース間の重要な関係も討論されました。局地、国家、地域の空間データ基盤の上へのGSDIの構築についてさらに練り上げられました。

3日目の午前中はSDIアフリカにあてられ、地域研究を支援するアフリカのデータセットに関する情報についての発表や、さらに重要なこととしてアフリカでは空間データ基盤を整備する用意ができているかどうかに関する質疑が行われました。全参加者は一つの疑問、すなわち、地域空間データ基盤や関連するデータは最近のモザンビークや内陸地域における洪水による被害や荒廃について教訓を与えることができたであろうか、を心に浮かべました。最後の発表は、駐南アフリカ、コロンビア大使のヤコブセン氏により行われ、コロンビア国環境大臣であり国連持続可能な開発委員会委員長であるフアン・マイール-マルドナド氏からのメッセージが読み上げられ、ヤコブセン氏は最後には会議から退出しなければなりませんでした。

GSDI運営委員会は、オーストラリアのピーター・ホランドを委員長として、業務についての議論や会議の成果と決議の作成準備のため、会期中に2度会合を持ち、それらは閉会式で発表されました。これらの成果と決議は会議の発表論文とともにGSDIのホームページ(//www.gsdi.org)に掲載されています。

参加者全員は滞在中に疑いなくケープタウンと近郊の美しさを楽しみました。これは企画された2つの懇親行事により盛り上がりました。月曜日の晩にはコンフェレンス・ディナーがあり、ザ・キャッスルで行われました。参加者はオラクル社のジャック・ペリッチの示唆に富むスピーチで歓待されました。荘厳なテーブル・マウンテンの頂上で火曜日の晩に予定された懇親会は天候の都合でやむを得ず取り消されました。これはケープタウン郊外の個人の狩猟農園の「かくれが」でのくつろいだ懇親会に変更されました。このように国連も羨むほど多くの国からの参加者が相互に親しく交わりました。

GSDI運営委員会は南アフリカのデレク・クラークが委員長、コロンビアのサンチャゴ・ボレロが副委員長となり次回の会議に向かって引き継がれるでしょう。

GSDI 5会議は2001年5月にコロンビアのカルタヘナで開催される予定です。

GSDI委員長
デレク・クラーク
Dclarke@sli.wcape.gov.za

広島における地球地図フォーラム2000第1回案内と論文募集

はじめに

地球地図バージョン1.0は2000年に向かって整備が進められています。地球地図の取り組みの第1期の完成を記念し、将来の整備と利用をさらに促進するため、地球地図フォーラム2000は開催されます。本フォーラムの目的は、地球地図の様々な利用者の発表や整備者側と利用者側の意見交換を通しその利用の促進をはかり、また最近のテクノロジーの理解に取り組みことです。第2期のデータセットの必要条件を再検討し、地球地図の必要性や活動についての報告書の作成の準備も期待されます。


期日と開催地
主催

国土地理院、地球地図国際運営委員会、他


フォーラムの主題

本フォーラムは、基調講演、招待論文、パネルディスカッションや口頭やポスター発表の応募論文から構成されます。本フォーラムの主題は、"地球変動研究への利用"、"災害や危機管理への利用"、"新しいテクノロジー"や"今後の地球地図と国際協力"です。


日程
宿泊
公式ホテル:リーガロイヤルホテル広島
  http://www.rihga.co.jp
  〒730-0011 :広島市中区基町6番78号
  電話:082-502-1121
  ファックス:082-228-5401
  ホテルから会議場まで徒歩15分
予約に関してはISCGM事務局までご連絡下さい。

サンプル・データ・ユーザーの募集

地球地図国際運営委員会は暫定の地球地図(GM)を世界中の研究者に無償で配布します。研究者向けの地球地図の利用を希望する方は、氏名、住所などを連絡してください。下の表に記入し、事務局までお送り下さい。4月から6月まで申し込みを受け付けます。

研究者は事務局あてに中間報告を2000年9月までにポスターなどで提出し、最終報告を2001年3月までに論文で提出する義務があります。ポスターは2000年11月に開催される"地球地図フォーラム2000"で発表されます。

申込書
研究者の氏名:
 
機関名:
住所:
 
電話:                ファックス:                Eメール:
 
研究テーマ:
 
利用する地球地図の地域:
 
備考:
 
 

注:当面、フィリピンと日本の地球地図のデータが提供可能です。

地球地図及び関連の会合予定

以下は地球地図及び関連の会合の予定です。関連の会合についての情報を歓迎します。


2000年

2001年

編集、発行:建設省国土地理院
             地球地図国際運営委員会事務局
連絡先:〒305-0811 茨城県つくば市北郷1
TEL:0298-64-6910
FAX:0298-64-6923
E-mail:iscgmsec@graph.gsi-mc.go.jp
URL:http://www1.gsi-mc.go.jp/iscgm-sec
発行年月日    2000年3月25日

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