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地球地図(環境問題を解き明
かす情報基盤)

環境問題を解き明かす基盤情報

a)海面上昇の影響評価

地球が温暖化した場合、海水の体積膨張や極地域の氷が解けて海面が上昇する可能性があります。多くの研究者は、その量を今後100年間に1メートル前後と予想しています。

予想通り海面が上昇した場合、沿岸低地は水没の危険にさらされ、海岸防護、防潮対策、移住などの防災対策が必要になります。防災対策を効果的に実施するには、対策の緊急性、経済効果などを把握する必要があります。

世界全体を均一な精度で覆う地球地図の土地利用、標高、地形分類データは、このための有力な資料です。バンコク地域で地球地図相当のデータを使って行った研究成果を紹介しましょう。

まず、海岸からの距離により平均化した標高データと地形分類データから推計した微起伏とから、標高データを精密化します。次に、精密化した標高データから特定の海面上昇に対応する水没地域を推定します(図20)。これを土地利用データ(図21)と重ね合わせ、海面の上昇量に応じた水没土地利用面積を計算します(図22)。

大局的に考えれば土地利用種別と社会経済的資産が対応しますので、上の計算結果を基に、対策を講じなかった場合の社会経済的損失を推定することができます(図23)。

海面が1m上昇した場合の水没範囲、図20と同じ範囲の土地利用、海面上昇量に応じた水没土地利用面積、界面上昇量に応じた損失

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