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湖沼湿原調査報告書(霧多布地区)
国土地理院技術資料D・1-No.440
(霧多布地区)
平成18年3月 国土地理院
表紙の写真は昭和22年の霧多布湿原です。
(米軍撮影1/4万空中写真M509-66を使用) まえがきわが国には、面積1km2以上の湖沼がおよそ100(合計2,300km)、また5万分1地形図に記載される湿地がおよそ370(合計面積約820km2)あります。国土面積の約0.9%を占めるこれらの湖沼や湿地は従来、洪水の緩和、水の供給源、漁業等の経済活動やレクリエーションの場といった機能を提供していました。また、近年では、野生動植物の生息地や汚れを浄化する等の環境面の機能も見出され、それらの保全・持続的利用が重要な課題となってきています。 国土地理院では、1955(昭和30)年以来湖沼調査を実施してきましたが、湖沼・湿原の保全や、環境と調和した利用の促進に必要な基礎情報を整備・提供することを目的として2002(平成14)年より湖沼湿原調査を実施しています。湖沼湿原調査は、湖沼の地形・底質・水中植物、湿原とその周辺の地形と複数時期の土地利用を調査し、報告書、地図(報告書付図)とGIS用のデータを成果としてとりまとめるものです(湖沼湿原調査の概要は参考資料2を参照してください)。湖沼湿原調査は、ラムサール条約の登録湿地など貴重な自然を残していると認められており、また保全対策が課題となっている湖沼・湿原を中心に順次実施する予定です。 本調査報告は、北海道東部の根釧台地南部に位置する霧多布地区の南北約18km、東西約10kmのうち約160km2の範囲を対象として2003(平成15)〜2004(平成16)年度にかけて実施された湖沼湿原調査の内容と成果をとりまとめたものです。霧多布地区は、海跡湖の火散布沼、またラムサール条約の登録湿地の霧多布湿原を含み、優れた自然環境を有しています。この報告書が火散布沼や霧多布湿原及びその周辺地域の自然特性や環境変化を理解するための基礎情報として、自然と共生する持続可能な地域づくりに携わる多くの方々に役立つことを願ってやみません。
平成18年3月
国土地理院応用地理部長 丸山弘通 |