湖沼湿原調査報告書(霧多布地区)

目次

2.湖沼調査報告

(1)火散布沼の概要

火散布沼は、北海道厚岸郡浜中町に位置する面積3.58km2の太平洋に面した海跡(かいせき)湖です。海水が直接出入りするため河口の水路は冬期でも凍ることがなく、集水面積が小さいため河川流入量が少なく、また沼全体が浅く湖岸が入り組んでいるといった特徴を有する汽水湖であり、アサリ、カキ、ウニなど海産物の格好の漁場及び養殖場となっています(写真-2)。また、野生生物も多数生息しており、特に鳥類では絶滅危惧II類のタンチョウが生息し、冬には白鳥も飛来することで有名です(写真-3)。このように、良好な自然環境が保たれてきた火散布沼は、北海道が定める「厚岸道立自然公園」に含まれ、環境省が定める「日本の重要湿地500」に登録されているほか、霧多布湿原とともに国際条約である「ラムサール条約」の登録湿地として選定されています。

養殖ブイの浮かぶ火散布沼
写真-2 養殖ブイの浮かぶ火散布沼

湖面から飛び立つタンチョウ
写真-3 湖面から飛び立つタンチョウ

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